グローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

オリエンタリズム、自民族中心主義、女性蔑視、テロリズムによる非・神聖同盟-パートI : タリバン擁護論を解明する

バシール・モバシェル  |  2023年07月20日

タリバン擁護論とは、彼らの過酷な秩序を正当化し、このテロリスト集団がアフガニスタンの真の支配者として国際的に承認される道を開こうとする、進行中かつ拡大中のPRキャンペーンである。

オリエンタリズム、自民族中心主義、女性蔑視、テロリズムによる非・神聖同盟-パートII : オリエンタリストのタリバン擁護論者による五つの偽りのナラティブ

バシール・モバシェル  |  2023年07月20日

オリエンタリストのナラティブによって、アフガニスタン人の利益とニーズは再び押しやられている。オリエンタリストとは、いわゆる国際的な「アフガニスタン専門家」のことであり、アフガニスタン人、アフガニスタン、タリバンについて政策を立案し、見解や分析を提示し、討論会に出席し、インタビューに応じる人々であるが、彼らの分析、考え方、提案は、非常に複雑な社会に対する基本的理解の欠如を露呈している。

熱波を乗り切る: 気候変動による猛暑にさらされるインド

ロバート・ミゾ  |  2023年07月13日

6月末、インド北部ではいつものようにモンスーンの雨が降り始めた。3月から焼けつくような暑さに苦しめられてきた同地は、この雨でほっとひと息つくことができた。2023年にインド北部一帯を襲った熱波による死者は100人以上にも上り、危険にさらされた住民の多くが医療の助けを求めたことから、世界中で大きく報道された。

ウクライナ戦争の政治的解決を探る

シャーム・サラン  |  2023年07月11日

ウクライナ戦争は、ロシアとウクライナとの間ではなく、ロシアと米国率いるNATOとの間の戦争である。ロシアが表明した「特別軍事作戦」の目的は、今後NATOがこれ以上ロシア国境に向かって拡大するのを防ぐことである。また、この軍事作戦を通して欧州安全保障構造の改変を余儀なくさせ、自国にとって不可欠な安全保障上の利益を受け入れさせることも望んでいる。これは、ウクライナ侵攻の直前にロシアが米国に提示し、米国が拒絶した一連の要求からも十分明確に見て取れる。

ワグネルの反乱: 戦略的敗北か欺瞞作戦か?

ラメッシュ・タクール  |  2023年07月07日

ワグネルの反乱は、どうも話がおかしい。つじつまが合わないのだ。世界の目をくぎ付けにした非現実的な24時間については、ハルバート・ウルフが簡潔なまとめを提供している。しかし、パズルには欠けたピースがあり、まだわれわれはそれを手にしていない。そして今度は、ワグネルの代表がロシアのサンクトペテルブルクに戻っていることが判明した。

ビジネスとしての兵力:ワグネル部隊の祭りは中止された

ハルバート・ウルフ  |  2023年06月28日

エフゲニー・プリゴジン率いる傭兵組織ワグネルのモスクワ侵攻は24時間も経たずに終了した。短命に終わったクーデターは革命というよりオペレッタに近かった。この攻撃がウラジーミル・プーチンの権威と権力を恒久的に弱体化させたかはまだ分からない。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。