グローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

アフガニスタンの平和と安全保障に関するオリエンタリズム的ナラティブの出現を暴く パートI

バシール・モバシャー/ザキーラ・ラスーリ  |  2023年12月04日

2023年7月、英国の国会議員で元国防省閣僚のトバイアス・エルウッドは、タリバン支配下で「安全保障は大幅に改善した」と自ら述べる動画を公表した。タリバン称賛に近い彼の発言に愕然とし、彼をタリバンの「役に立つ馬鹿」と呼ぶ者もいた。

アフガニスタンの平和と安全保障に関する新たなオリエンタリズム的ナラティブを暴く パートII

バシール・モバシャー/ザキーラ・ラスーリ  |  2023年12月04日

アフガニスタンの社会を「原始的」、「野蛮」、「未発達」、「未開」な「他者」と描写するオリエンタリストたちが考えるアフガニスタンの平和とは、ホッブズ主義的なそれである。

想像を絶する事態を目前にしての公正と気候正義

フォルカー・ベーゲ  |  2023年11月28日

COP28に先立つ数週間、戸田記念国際平和研究所はグローバル・アウトルックで特集を組み、気候危機によって太平洋地域の人々が体験していること、また、ドバイで開催される2023年のCOPについて彼らが期待することを取り上げる一連の記事を発表してきた。会議を直前に控え、これらの記事で表面化した主な懸念や課題をまとめることとする。

ガザ地区の戦闘休止を冷却期間に

ラメッシュ・タクール  |  2023年11月27日

イスラエル人とパレスチナ人は、何とかして過去に終止符を打たなければならない。さもなければ、混乱の未来に直面するだろう。

人工知能は社会への脅威

ドン・バード  |  2023年11月23日

現在AIを利用している、あるいは近いうちに利用しそうな多くの用途が、筆者の頭を悩ませている。実のところ、その一部に筆者は恐怖を覚えているし、読者も恐怖を覚えることを願うばかりだ! 考えて欲しい三つの事実がある。

去るも残るも苦渋

ジョン・R・キャンベル  |  2023年11月07日

太平洋島嶼国および地域(PICTs)は、気候変動の最前線にいると広く描写され、 従って気候変動の影響に極めて脆弱であると見なされてきた。しかし、気候変動によってPICTsが直面している状況を詳細に調査すると、状況はそれほど単純ではないことが分かる。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。