グローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

関税交渉の性急な合意は、長期的には米韓関係を損なう恐れがある

文正仁(ムン・ジョンイン)  |  2025年04月28日

トランプ関税台風が間もなく朝鮮半島を直撃する。韓国には10%の一律関税が課され、間もなく25%の相互関税、さらには自動車や鉄鋼などに対する品目別関税が発動される可能性がある。

スマート・パワーから愚かなパワーへの転換

ハルバート・ウルフ  |  2025年04月05日

ドナルド・トランプは選挙には強いかもしれないが、政権発足後の数カ月における彼の政策は、混乱に満ちた非合理的な決定がその特徴といえる。ヒラリー・クリントン元国務長官によれば、「危険で愚かな」ものであった。 3月末、トランプ政権幹部が機密扱いとされるべき戦争計画を「シグナル」のチャットで話し合い、そのグループに誤ってジャーナリストを加えるという大失態を犯した直後、クリントンは、ニューヨーク・タイムズ紙でトランプの政策の不誠実だけでなく、その愚かさを批判した。彼女自身は、「スマート・パワー」の活用を主張してきた。「ソフト・パワー」「ハード・パワー」「スマート・パワー」という言葉は国際政治学で用いられ、政府がさまざまな形で影響力を行使するための手段、特に外交政策ツールを指す。

取り残されたアフガニスタン:なぜ自国だけで気候変動に対処できないのか

アセム・マヤール  |  2025年04月03日

「私たちには全ての国に対応する資金はない。援助は大幅に削減された。各国は鉱物などの自国の資源を活用して、気候変動に取り組むべきだ」。  私が最近参加した2つの会議において、西側の代表者が述べたこの発言は、国際的な気候資金をめぐるナラティブの変化を反映している。経済的制約に直面している先進国は、途上国が自国の天然資源、とりわけ鉱物資源を通じて気候変動対策の資金を調達すべきだと主張するようになっている。しかし、このアプローチはアフガニスタンのような脆弱国においては非現実的であり、統治能力、財務基盤、安全保障に関する課題がその実行をほぼ不可能にしている。

距離を置き、同志国との連帯を築くべき時か?

ケビン・P・クレメンツ  |  2025年03月23日

ホワイトハウスで行われたドナルド・トランプ、J・D・バンス、ウォロディミル・ゼレンスキーの会談は外交的な大失敗に終わり、主役たちの本性をあらわにした。

欧州の新たな好戦主義:半狂乱の再武装

ハルバート・ウルフ  |  2025年03月21日

ドナルド・トランプ大統領は、ホワイトハウスで繰り広げられた事態によって欧州の人々にショックを与えた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を侮辱し、米国の軍事援助を(一時的に)停止したのである。守ってくれない用心棒商売のようなものだ。

「ユーロ爆弾」に向けて: 核兵器の欧州化のコスト

トム・サウアー  |  2025年03月17日

欧州で戦争の話が飛び交うなか、トランプ政権の孤立主義的発言により、フランス(そして恐らく英国)が保有する核兵器の傘を欧州に拡大すること(欧州化)に関する議論が再燃している。NATO創設から75年を経て、米国の離脱に対する懸念が欧州の外交政策論議をますます方向付けている。以前は、フランスが提唱する「デシュアジオン・コンセルテ(協調的抑止)」という概念はほぼ、特にドイツでは黙殺されていた。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。