グローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

G7後の北東アジア展望: 強風、荒波、さらには危険な嵐か

ヒュー・マイアル  |  2023年06月20日

G7サミットの後、北東アジアには緊張状態が続いている。サミットは、この地域における利害や秩序の対立を調整するのではなく、米国主導の秩序の原則を強く主張したためだ。

加盟国拡大のための追加BRICS

ハルバート・ウルフ  |  2023年06月18日

BRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の外相が6月初めに南アフリカで会合を開き、新規の加盟国とBRICS通貨の創設という二つの主要議題について話し合った。西側列強に対抗するBRICSの野心を再確認した。

G20議長国としてのインド: 気候に関する国際政治を再構築できるか?

ロバート・ミゾ  |  2023年06月15日

インドが2023年のG20議長国となったことは、インド国内で盛大なファンファーレと国民の誇りをもって迎え入れられた。主要経済国のクラブであるG20は、2020年の世界銀行のデータによれば世界の総GDPの74%を占めている。従って、その気があれば、気候変動のようなグローバル課題に対処する極めて大きな政治力と経済力を持っている。

新たなグローバル秩序に居場所を探す米同盟国

ラメッシュ・タクール  |  2023年06月08日

米国と西側諸国は、第2次世界大戦以降かつてないほど世界の他の国々から孤立している

気候変動、災害、武力紛争

トビアス・イデ  |  2023年06月07日

人類は、地球温暖化を摂氏2度(産業革命前の気温に対し)に抑えることはまずできなさそうだ。つまり、人類は21世紀中に地球の重要な一線を越え、今よりはるかに気候が不安定な未来へ足を踏み入れるということだ。このような未来の一つの特徴として、干ばつ、嵐、洪水、熱波といった気候関連災害のリスクが高くなる。

核を巡る4つの神話

ラメッシュ・タクール  |  2023年06月06日

エバット財団は、Evatt Journalを発行している。2023年4月に発行された第21号は、the Bulletin of the Atomic Scientistsが発表する有名な「終末時計」を取り上げ、「深夜0時まで残り90秒」をテーマとする特集号である(編集: ケイシー・トンプソン、ヒュー・フィリップス)。戸田記念国際平和研究所の上級研究員であるラメッシュ・タクール教授は、同号の一章を執筆し、6月1日(木)にキャンベラで開催された同誌の発行記念イベントでパネリストを務めた。この記事は、彼が行った冒頭の挨拶のテキストである。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。