グローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

インダス川水利条約の停止:アジア太平洋地域の結束への警鐘?

シネイド・バリー、エマ・ウィテカー  |  2025年05月08日

インドは4月23日、インダス川水利条約(IWT)を停止した。この65年にわたる協定は、数十年にわたり敵対関係が続くインドとパキスタンにとっては希有な協力の象徴となっていた。

カシミール:戦争へエスカレーションか?

ハルバート・ウルフ  |  2025年05月08日

カシミール地方のインド支配地域で武装グループがテロを起こした2週間後、インド空軍はパキスタン領内への空爆を開始した。米国、ロシア、中国、そして恐らく他の国々も巻き込む可能性のある戦争が今、迫っているのだろうか?

これはわれわれの在り方ではない:後退する米国

ポリー・バイヤーズ  |  2025年05月06日

現政権の支離滅裂な振る舞いがもたらす無数の破壊的影響の中でも、米国の国際的なリーダーシップと関与する機関を貶め、解体し、資金を断とうとする取り組みは、米国の基本的価値観や米国が長年にわたって体現してきた立場(信頼できるパートナー、機会と希望の国、より良い生活を求める人々の道しるべ)と最も著しく対立する。

トランプ政権とインド太平洋地域における気候安全保障

トビアス・イデ  |  2025年05月02日

大統領2期目の最初の100日間で、ドナルド・トランプは相当の混乱を引き起こしている。連邦政府予算の大幅な削減、民主主義のガードレールに対する懸念すべき攻撃、巨額関税の導入(の可能性)、ロシアとウクライナの間の不安定な仲介は、米国の、さらには世界の現実が急速に変化していることを示している。これらの懸念の中でも、気候変動は21世紀最大の安全保障課題の一つであり続けている。

カシミール: 楽園の喪失

ハルバート・ウルフ  |  2025年04月29日

2025年4月22日、カシミール地方のインド支配地域で観光客26人が惨殺された。その後数日のうちに、インド軍とパキスタン軍の間で銃撃戦が勃発した。カシミールに今再び戦争が迫っているのだろうか?

距離を置き、同志国との連帯を築くべき時か?

ケビン・P・クレメンツ  |  2025年03月23日

ホワイトハウスで行われたドナルド・トランプ、J・D・バンス、ウォロディミル・ゼレンスキーの会談は外交的な大失敗に終わり、主役たちの本性をあらわにした。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。