グローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

距離を置き、同志国との連帯を築くべき時か?

ケビン・P・クレメンツ  |  2025年03月23日

ホワイトハウスで行われたドナルド・トランプ、J・D・バンス、ウォロディミル・ゼレンスキーの会談は外交的な大失敗に終わり、主役たちの本性をあらわにした。

欧州の新たな好戦主義:半狂乱の再武装

ハルバート・ウルフ  |  2025年03月21日

ドナルド・トランプ大統領は、ホワイトハウスで繰り広げられた事態によって欧州の人々にショックを与えた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を侮辱し、米国の軍事援助を(一時的に)停止したのである。守ってくれない用心棒商売のようなものだ。

「ユーロ爆弾」に向けて: 核兵器の欧州化のコスト

トム・サウアー  |  2025年03月17日

欧州で戦争の話が飛び交うなか、トランプ政権の孤立主義的発言により、フランス(そして恐らく英国)が保有する核兵器の傘を欧州に拡大すること(欧州化)に関する議論が再燃している。NATO創設から75年を経て、米国の離脱に対する懸念が欧州の外交政策論議をますます方向付けている。以前は、フランスが提唱する「デシュアジオン・コンセルテ(協調的抑止)」という概念はほぼ、特にドイツでは黙殺されていた。

サハラ砂漠の洪水、干上がるアマゾン支流、1.5°C超えた温暖化 – あらゆる悪い記録を更新した2024年

Andrew King and Linden Ashcroft  |  2025年03月17日

この記事は、2025年3月19日に「The Conversation」に初出掲載され、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で再掲載されたものです。

韓国は間もなく欧州のような安全保障のジレンマに直面する

文正仁(ムン・ジョンイン)  |  2025年03月03日

「米国主導の自由主義的国際秩序と大西洋同盟は終わった。欧州は進むべき新たな道を見つけなければならない」先日ミュンヘン安全保障会議に出席したドイツ人の友人から、このようなテキストメッセージを受け取った。友人は、欧州全土で反響を呼んだ米国のJ・D・バンス副大統領とピート・ヘグセス国防長官による演説に対して反応していたのである。

最初はベトナム、そしてアフガニスタン: 次はウクライナか?

バシール・モバシェル  |  2025年02月26日

ウクライナで継続中の戦争が、米国の外交政策に難題を突き付けている。サウジアラビアで米国とロシアの高官が紛争の今後について直接協議したのを受けて、多くの人は、ウクライナ危機がアフガニスタンやベトナムの二の舞になるのではと危惧している。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。