
「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。
気候変動と紛争に関するグローバル・アウトルック
太平洋平和度指数は必要か?
アンナ・ナウパ | 2025年09月05日
世界的に見て、平和度の平均レベルは0.36%の悪化を示している。地政学的緊張、紛争の増加、経済の不確実性の増大を背景に軍事化を強化する国が増えているためだ。 しかし、この統計には太平洋島嶼国の大部分が含まれていない。2025年の世界平和度指数(GPI)のランキングに含まれているのは、わずか3カ国である。163カ国のうちニュージーランドが3位、オーストラリアが18位、そしてパプアニューギニアが116位である。
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国際司法裁判所が歴史的判断――気候変動は「あらゆる生命を危険にさらす」と認定、対策怠る国に警告発する
ジャクリーン・ピール | 2025年07月31日
国際司法裁判所(ICJ)は、気候変動は「あらゆる生命を危険にさらす」ものであり、各国は気候変動対策を講じなければ国際法に基づいて責任を負わなければならないとの判断を下した。
ツバル国民の3人に1人が新設されたオーストラリア移住の「気候ビザ」に応募
ジェーン・マックアダム | 2025年07月03日
ツバル国民の3人に1人が、新設されたオーストラリア移住の「気候ビザ」に応募している。最終的には全員が応募することになるかもしれない理由を解説する。
インダス川水利条約の停止:アジア太平洋地域の結束への警鐘?
シネイド・バリー、エマ・ウィテカー | 2025年05月08日
インドは4月23日、インダス川水利条約(IWT)を停止した。この65年にわたる協定は、数十年にわたり敵対関係が続くインドとパキスタンにとっては希有な協力の象徴となっていた。
COP 29: 気候と平和のネクサス(関連性)が議題に上がったが……
フォルカー・ベーゲ | 2024年11月23日
産油国アゼルバイジャン(同国の輸出の90%を化石燃料が占める)の首都バクーで開催された2024年のCOP29は、「金融COP」という異名も取っている。
「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。