
「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。
協調的安全保障、軍備管理と軍縮に関するグローバル・アウトルック
加盟国拡大のための追加BRICS
ハルバート・ウルフ | 2023年06月18日
BRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の外相が6月初めに南アフリカで会合を開き、新規の加盟国とBRICS通貨の創設という二つの主要議題について話し合った。西側列強に対抗するBRICSの野心を再確認した。
核を巡る4つの神話
ラメッシュ・タクール | 2023年06月06日
エバット財団は、Evatt Journalを発行している。2023年4月に発行された第21号は、the Bulletin of the Atomic Scientistsが発表する有名な「終末時計」を取り上げ、「深夜0時まで残り90秒」をテーマとする特集号である(編集: ケイシー・トンプソン、ヒュー・フィリップス)。戸田記念国際平和研究所の上級研究員であるラメッシュ・タクール教授は、同号の一章を執筆し、6月1日(木)にキャンベラで開催された同誌の発行記念イベントでパネリストを務めた。この記事は、彼が行った冒頭の挨拶のテキストである。
米国と中国はウクライナ和平のパートナーとなり得るか?
ジョン・マークス | 2023年05月29日
アントニー・ブリンケン国務長官は5月3日、ウクライナの平和を回復するために米国が中国と肩を並べて取り組むことに「何の問題もない」と述べ、称賛すべき一歩を踏み出した。
対中国戦略: 環大西洋と欧州の不協和音
ハルバート・ウルフ | 2023年04月23日
2023年4月半ばに日本で開催されたG7外相会合は、足並みを揃えた対中国政策の必要性を強調することを目指した。しかし、外交宣言は内部矛盾を取り繕うことしかできず、それらを取り除くことはできない。
中東で米国を押しのけるロシアと中国
アミン・サイカル | 2023年04月19日
中東の戦略的情勢は急速に変化しているが、それは伝統的にこの地域で大きな影響力を発揮してきた米国にとって不利な変化である。米国とイランの敵対関係が続き、同盟国としてのワシントンの信頼性に対するアラブ諸国の懸念が増大しており、その結果、ロシアと中国がこの地域で戦略的足掛かりを拡大する機会が広がっている
「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。