協調的安全保障、軍備管理と軍縮に関するグローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

協調的安全保障、軍備管理と軍縮に関するグローバル・アウトルック

ビジネスとしての兵力:ワグネル部隊の祭りは中止された

ハルバート・ウルフ  |  2023年06月28日

エフゲニー・プリゴジン率いる傭兵組織ワグネルのモスクワ侵攻は24時間も経たずに終了した。短命に終わったクーデターは革命というよりオペレッタに近かった。この攻撃がウラジーミル・プーチンの権威と権力を恒久的に弱体化させたかはまだ分からない。

加盟国拡大のための追加BRICS

ハルバート・ウルフ  |  2023年06月18日

BRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の外相が6月初めに南アフリカで会合を開き、新規の加盟国とBRICS通貨の創設という二つの主要議題について話し合った。西側列強に対抗するBRICSの野心を再確認した。

新たなグローバル秩序に居場所を探す米同盟国

ラメッシュ・タクール  |  2023年06月08日

米国と西側諸国は、第2次世界大戦以降かつてないほど世界の他の国々から孤立している

核を巡る4つの神話

ラメッシュ・タクール  |  2023年06月06日

エバット財団は、Evatt Journalを発行している。2023年4月に発行された第21号は、the Bulletin of the Atomic Scientistsが発表する有名な「終末時計」を取り上げ、「深夜0時まで残り90秒」をテーマとする特集号である(編集: ケイシー・トンプソン、ヒュー・フィリップス)。戸田記念国際平和研究所の上級研究員であるラメッシュ・タクール教授は、同号の一章を執筆し、6月1日(木)にキャンベラで開催された同誌の発行記念イベントでパネリストを務めた。この記事は、彼が行った冒頭の挨拶のテキストである。

米国と中国はウクライナ和平のパートナーとなり得るか?

ジョン・マークス  |  2023年05月29日

アントニー・ブリンケン国務長官は5月3日、ウクライナの平和を回復するために米国が中国と肩を並べて取り組むことに「何の問題もない」と述べ、称賛すべき一歩を踏み出した。

対中国戦略: 環大西洋と欧州の不協和音

ハルバート・ウルフ  |  2023年04月23日

2023年4月半ばに日本で開催されたG7外相会合は、足並みを揃えた対中国政策の必要性を強調することを目指した。しかし、外交宣言は内部矛盾を取り繕うことしかできず、それらを取り除くことはできない。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。