協調的安全保障、軍備管理と軍縮に関するグローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

協調的安全保障、軍備管理と軍縮に関するグローバル・アウトルック

ウクライナ交渉への長い道のりに高いハードル

ギュンター・ベヒラー  |  2023年02月28日

「いますぐ交渉を!」。ロシアのウクライナ侵攻以来、この戦争を速やかに終わらせる方法について白熱した議論がなされてきた。国際社会の仲介による交渉を訴える者もいれば、ウクライナの軍事的勝利を可能にすることを訴える者もいる。ロシアとウクライナの間の持続的平和は考えられるのか? 考えられる。ただし、欧州的グローバル枠組みの中においてのみである!

のけ者国家を承認するべきか?

ハルバート・ウルフ  |  2022年11月10日

今こそ現実に向き合い、北朝鮮が運用可能な核兵器を保有していることを認識するべき時だ。国際社会(あるいは少なくとも韓国とその密接な同盟国である米国)は、北朝鮮を核保有国と認めるべきだろうか?

ウクライナ戦争の行方は?

ハルバート・ウルフ  |  2022年10月14日

ウクライナの未来に関する難しい問いに答えを見いだすには、現在西欧で広まっている二つの極端な、そして対極的な立場を分析することに意味があるだろう。一方では、ウクライナにいっそうの支援、特に軍事的支援を無制限に提供すべきだと考える人々がいる。もう一方では、ウクライナへのさらなる武器供給は犠牲者を増やし、戦争を長引かせるだけだと主張する人々がいる。あるいは、西側の制裁で損害を被るのはどこよりも西欧であり、ロシアではない、したがってロシアへの制裁はやめるべきだという主張である。

北朝鮮の核兵器使用の可能性:「自動的かつ直ちに」

ハルバート・ウルフ  |  2022年09月17日

ウクライナの戦争とメディアの並々ならぬ注目の陰で、北朝鮮の核の野望をめぐる争いは、現在のところ後景へと退いている。平壌の政権は核開発計画を長年継続して進めてきた。今年前半の多くのミサイル実験の後、国営ニュース機関である朝鮮中央通信(KCNA)の英文記事によれば、最高人民会議は9月8日、「朝鮮民主主主義人民共和国核戦力政策」に関する法律を可決したという。

ゴルバチョフは世界を変えた

ラメッシュ・タクール  |  2022年09月04日

多くの人は、家族の衣食住を確保し、教育を与え、子どもが社会階層のはしごを一段上がることを助け、人生のたそがれには快適な退職生活を送りたいという控えめな願望を持っている。しかし中には、もう少し上を望み、人類の活動の中で自分の選んだ分野に足跡を残したいと考える人もいる。さらにその中でも、「世界を変えた」と言える人はほんの一握りしかいない。

プーチンの戦争はいずれ終わる―備えるべき5つのポイント

トビアス・デビール  |  2022年08月17日

行き詰まりを迎えているのはウクライナの戦争だけではない。政治外交面でもほとんど動きがない。とはいえ、交渉の礎となるものはいくつか挙げることができる。公の議論はこれらにより注意を払うべきだろう。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。