
「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。
協調的安全保障、軍備管理と軍縮に関するグローバル・アウトルック
カシミール:戦争へエスカレーションか?
ハルバート・ウルフ | 2025年05月08日
カシミール地方のインド支配地域で武装グループがテロを起こした2週間後、インド空軍はパキスタン領内への空爆を開始した。米国、ロシア、中国、そして恐らく他の国々も巻き込む可能性のある戦争が今、迫っているのだろうか?
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トランプ政権とインド太平洋地域における気候安全保障
トビアス・イデ | 2025年05月02日
大統領2期目の最初の100日間で、ドナルド・トランプは相当の混乱を引き起こしている。連邦政府予算の大幅な削減、民主主義のガードレールに対する懸念すべき攻撃、巨額関税の導入(の可能性)、ロシアとウクライナの間の不安定な仲介は、米国の、さらには世界の現実が急速に変化していることを示している。これらの懸念の中でも、気候変動は21世紀最大の安全保障課題の一つであり続けている。
カシミール: 楽園の喪失
ハルバート・ウルフ | 2025年04月29日
2025年4月22日、カシミール地方のインド支配地域で観光客26人が惨殺された。その後数日のうちに、インド軍とパキスタン軍の間で銃撃戦が勃発した。カシミールに今再び戦争が迫っているのだろうか?
距離を置き、同志国との連帯を築くべき時か?
ケビン・P・クレメンツ | 2025年03月23日
ホワイトハウスで行われたドナルド・トランプ、J・D・バンス、ウォロディミル・ゼレンスキーの会談は外交的な大失敗に終わり、主役たちの本性をあらわにした。
欧州の新たな好戦主義:半狂乱の再武装
ハルバート・ウルフ | 2025年03月21日
ドナルド・トランプ大統領は、ホワイトハウスで繰り広げられた事態によって欧州の人々にショックを与えた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を侮辱し、米国の軍事援助を(一時的に)停止したのである。守ってくれない用心棒商売のようなものだ。
「ユーロ爆弾」に向けて: 核兵器の欧州化のコスト
トム・サウアー | 2025年03月17日
欧州で戦争の話が飛び交うなか、トランプ政権の孤立主義的発言により、フランス(そして恐らく英国)が保有する核兵器の傘を欧州に拡大すること(欧州化)に関する議論が再燃している。NATO創設から75年を経て、米国の離脱に対する懸念が欧州の外交政策論議をますます方向付けている。以前は、フランスが提唱する「デシュアジオン・コンセルテ(協調的抑止)」という概念はほぼ、特にドイツでは黙殺されていた。
「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。