
「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。
協調的安全保障、軍備管理と軍縮に関するグローバル・アウトルック
核兵器への盲信を支える神話
ラメッシュ・タクール | 2025年08月09日
戦争で原子爆弾が初めて使用されたのは、1945年8月6日の広島である。最後に使用されたのは、その3日後の長崎だった。1980年代には米国とソ連の保有弾頭数がピークに達し、数万発に上ったにもかかわらず、1945年以降80年間、核兵器が再び使われなかった最も単純な理由は、それらが本質的に「使えない」兵器だからである。
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世界の軍事費急増が気候変動対策の脅威に
エリー・キニー | 2025年06月19日
軍事費の増大は、われわれが今すぐ行動しない限り、世界の気候変動対策を弱体化させるだろう。 今週、われわれは共同報告書 “How increasing global military expenditure threatens SDG 13 on Climate action”(世界の軍事費増大は気候変動対策に関するSDG13をいかに脅かすか)を発表した。これは、世界的な軍事費増大が持続可能な開発目標(SDGs)の達成に及ぼす影響について国連軍縮部が報告書を作成するよう呼びかけたことに応えて執筆されたものである。
ドナルド・トランプ: 運も専門知識もない自称ピースメーカー
ハルバート・ウルフ | 2025年06月03日
米国のドナルド・トランプ大統領は、1期目の頃から、戦争を迅速に終わらせ、紛争を解決するという意図を掲げていた。彼は、ウクライナ戦争を「24時間以内に」終わらせることを目指した。これは失敗に終わり、戦争の終わりははるか先のことのようだ。2018年と2019年にシンガポール、ハノイ、そして南北朝鮮間の非武装地帯で行われたトランプと北朝鮮の独裁者金正恩(キム・ジョンウン)との「歴史的会談」は、「ディール」なしで終わった。ガザ戦争も続いており、イスラエル軍による残忍な行為は衰えを知らない。イランの核計画をめぐる交渉にはほとんど進捗が見られない。トランプ政権は、フーシ派が軍事的に壊滅したと主張している。しかし、それに対する疑念はもっともなことだ。インドとパキスタンの間で4月末から5月初めに再燃した紛争だけは、どうやら食い止められたようだ。
カシミール:戦争へエスカレーションか?
ハルバート・ウルフ | 2025年05月08日
カシミール地方のインド支配地域で武装グループがテロを起こした2週間後、インド空軍はパキスタン領内への空爆を開始した。米国、ロシア、中国、そして恐らく他の国々も巻き込む可能性のある戦争が今、迫っているのだろうか?
トランプ政権とインド太平洋地域における気候安全保障
トビアス・イデ | 2025年05月02日
大統領2期目の最初の100日間で、ドナルド・トランプは相当の混乱を引き起こしている。連邦政府予算の大幅な削減、民主主義のガードレールに対する懸念すべき攻撃、巨額関税の導入(の可能性)、ロシアとウクライナの間の不安定な仲介は、米国の、さらには世界の現実が急速に変化していることを示している。これらの懸念の中でも、気候変動は21世紀最大の安全保障課題の一つであり続けている。
カシミール: 楽園の喪失
ハルバート・ウルフ | 2025年04月29日
2025年4月22日、カシミール地方のインド支配地域で観光客26人が惨殺された。その後数日のうちに、インド軍とパキスタン軍の間で銃撃戦が勃発した。カシミールに今再び戦争が迫っているのだろうか?
「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。