「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。
ANZUS締結70年: 今日、ニュージーランドは条約をどう見ているか?
ケネディ・グラハム | 2021年09月18日
ANZUS(オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ合衆国安全保障条約)が締結70年を迎えた今日、ニュージーランドは条約をどのように見ているだろうか? 政治的な意見は、事実上全くない。法的、戦略的、文化的な文脈では、答えはより複雑で微妙なニュアンスがある。
平和研究の意味とは?
ロジャー・マクギンティ | 2021年09月13日
研究テーマとしての平和、そして実践としての平和に、かつてないほどの注目と資金が集まっている。大学では、平和や関連テーマに関する授業が大盛況である。平和に関する学術論文や政策文書が次々に発表され、いまや非常に大勢の国際的な「平和専門家」が国際機関や国際NGOで働いている。要するに、平和ビジネスに従事するには良い時代ということである。
今こそ世界の軍事費削減の好機
ミヒャエル・ブルゾスカ | 2021年09月11日
今こそ、世界の軍事費を削減するイニシアチブの好機である。世界の軍事費は記録的水準にある。もっかのコロナ禍は、将来の危機を予防し、これに対処するためには財源が必要であることをはっきりと思い起こさせる。
アフガニスタンの状況に平和の兆し見られず
アミン・サイカル | 2021年09月08日
パキスタンが糸を引くタリバンの復活により、近い将来にアフガニスタンが安定した堅牢な平和国家へと生まれ変わる見込みは失われた。新たに組閣されたタリバンの暫定内閣は、アフガニスタン国民の大部分と国際社会にとって、政治的にも倫理的にも受け入れ可能なものとして正当化できる余地はない。いまやアフガニスタンは、世界の除け者国家になる可能性がある。
アフガニスタン: 過ちと混乱から学べるか?
ハルバート・ウルフ | 2021年08月22日
20年に及ぶアフガニスタン政策の災禍が終わった。西側諸国は、自らの政策が砕け散るのを目の当たりにし、タリバンが復権した今、アフガニスタンの未来は先が見えない。状況はあまりにも複雑で、多くの未解決の問題に確かな答えを見いだすことは難しい。
「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。