グローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

パキスタン: 未来に戻るのか?

サミナ・ヤスミーン  |  2021年10月01日

20年間にわたる米国とNATOによる占領の後、タリバンがカブールを制圧した。それは、パキスタンの支援を受けた政権が権力を握る9・11以前のアフガニスタンに戻ったかのように見えるかもしれない。しかし、20年経った今、根本的な違いがこの地域のすべての勢力に大きな困難をもたらしている。

タリバン復権で高まるインドの安全保障上の懸念

シャム・サラン  |  2021年09月29日

カブールにおけるタリバン政権の復活は、インドにとって痛手である。過去20年にわたってアフガニスタンで築いてきた政治、経済、安全保障面の大きな財産が、水泡に帰したのである。これには、インドがこの国に30億米ドル以上を投資して実施した数件の重要なインフラプロジェクト、国会議事堂建設、保健および教育促進事業などがある。アフガニスタン治安部隊の能力を構築するためにインドが果たした貢献も大きかった。

アフガン・パラドックス:カブール陥落後の 中国、インド、そしてユーラシアの未来

ジョージ・へイン  |  2021年09月27日

近頃カブールの外交関係者の間でささやかれている一つのジョークがある。カブールにおけるガニ政権からタリバン政権への権力移行は、今年のより早い時期にワシントンで行われた政権移行より円滑だったというものだ。それは(いささか)言い過ぎかもしれないが、タリバンがアフガニスタンの首都に入った迅速さに、事態を見守っていたほとんどの人が驚いたのは間違いないだろう。

AUKUSの原子力潜水艦協定 ―― 核不拡散の観点から

ジョン・カールソン  |  2021年09月26日

以下は、オーストラリアのために原子力潜水艦を建造・運用する提案について、核不拡散および安全保障措置の観点から概要をまとめたものである。

ポスト・メルケル時代のドイツ政治

ハルバート・ウルフ  |  2021年09月24日

2021年9月26日、ドイツの連邦議会は4年の任期満了をもって総選挙を迎える。最大の変化は、新内閣が16年近く首相を務めたメルケル首相抜きで組織されることが確実なことである。多くの人が「メルケル主義を超えた」政治について憶測を巡らせるのも、不思議はない。現在の世論調査を見ると、非常にさまざまな連立の可能性があるためなおさらである。これらの世論調査によると、現在の連立「グロコ」(大連立)が続投する可能性もあるが、両党(キリスト教民主同盟と社会民主党)内のムードはお互いにうんざりといったところで、有権者の大多数は経済停滞に疲弊している。キャッチワードは、「kein weiter so(いいかげんにしてくれ)」である。

原子力潜水艦: 核拡散への影響を低減するために

ジョン・ティレマン  |  2021年09月22日

オーストラリアは原子力潜水艦を導入する決定を発表し、その際当然ながら、このプロジェクトが核兵器の獲得ではなく動力源の獲得を目的としていること、オーストラリアは核物質や核技術の不拡散、安全、セキュリティを確保する最高水準の保障措置を継続することを強調した。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。