グローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

ミャンマーのパンデミック:国連が行動を起こせ!

スタイン・トネソン(Stein Tønnesson)  |  2021年07月23日

ミャンマーで新型コロナの検査を受けた人のうち、3分の1を超える人の陽性が判明している。ヤンゴンの火葬場では全ての遺体を処理できない状態である。2月1日のクーデター以来、多くの保健従事者がストライキを続けている。彼らが自発的に人々を助けようとすると、逮捕のリスクを冒すことになる。ソーシャルメディアには酸素を求める必死の声があふれている。

平壌(ピョンヤン)はなぜ米国との対話を追求しないのか?

文正仁(ムン・ジョンイン)  |  2021年07月14日

北朝鮮の核武力の増強、米国における反北朝鮮感情の広がり、そして米中対立の深刻化を考えると、現時点で北朝鮮の核危機が再び起これば、手に負えない事態となる恐れがある。

自律型兵器システムの規制

スチュアート・ケイシー・マスレン  |  2021年07月05日

近年、アルゴリズム技術の進歩とともに、完全自律型兵器システムの国際的な法規制が、国際安全保障上および人道上の課題として浮上している。しかし、そのような兵器システムの全面禁止を求めることは、時期尚早でもあり、失敗が運命づけられてもいる。時期尚早である理由は、自律型兵器システムが、特に武力紛争下において民間人の命を守るものになるかどうか、私たちはまだ正確に知りえないからである。そして、失敗が運命づけられている理由は、軍事大国のほとんどが、表向きは時折否定して見せるものの、自律型兵器の配備を目指してすでに躍起になっているからである。

韓国外交に対する言説の3つの謎

文正仁(ムン・ジョンイン)  |  2021年04月26日

韓国は、米国との強固な同盟を守りつつ、中国との戦略的パートナーシップを維持しなければならない

中国の地政学的な影響力はイランにまで及び、アフガニスタンも取り込む可能性がある

ラメッシュ・タクール  |  2021年04月20日

2021年4月11日にナタンツの主要な核施設が攻撃(イスラエルによる攻撃の可能性が非常に高い)を受けた後、イランのハッサン・ローハニ大統領は、ウラン濃縮度を60%に引き上げると述べた。技術的な点から見ると、これによりイランは、本格的な兵器級のウラン濃縮度(90%)にもすぐ手が届く状態になる。

ミャンマーの民主主義の支援には条件がある

ラメッシュ・タクール  |  2021年04月15日

ミャンマーは、クーデターと長期にわたる軍政の歴史を持つ。今回の抗議運動の厚み、規模、持続性は、文民政権の復活が不可能ではないことを意味している。一方で、これまでの軍部の残虐性の遺産は、無期限の軍事政権もあり得ることを意味している。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。