「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。
IPCC緩和報告書2022: 開発途上国にとって意味するもの
ロバート・ミゾ | 2022年05月01日
気候変動が全ての国による協調的な取り組みを必要としていることは間違いない。しかし、この問題への対処能力と有責性の両方において、各国の間に大きな相違があるという事実に変わりはない。開発途上国や後発開発途上国は、気候変動により不均衡に大きな影響を受ける傾向がある。
国連だけでは核兵器のない世界を実現できないことをウクライナが証明
タリフ・ディーン | 2022年04月28日
ウクライナにおける破壊的な戦争は、3カ月目に突入し、「核の選択肢」をほのめかす脅しが幾度かなされている。
ロシアのウクライナ侵攻による環境・気候被害への深刻な懸念
松下和夫 | 2022年04月22日
戦争は最悪の環境破壊であり、人権破壊である。ロシアによるウクライナ侵攻はまさに人道的危機に他ならない。また、戦争による環境破壊は甚大で、その影響は長期に及ぶと懸念される。たとえ戦争が終結しても、環境破壊と汚染は復興を困難なものにするだろう。
ロシア・米国が並走する核紛争への道
ラメッシュ・タクール | 2022年04月07日
2020年の大統領選で、ドナルド・トランプ大統領の支持者は明白な性格的欠陥よりも国内政策や外交政策の成果に目を向けたが、反対派はいかなる政策的成果を評価するにも彼の性格に目をつぶることはできなかった。ジョー・バイデンが大統領になったのは、米国人のバイデン票と同じぐらい反トランプ票があったからである。しかし、世論調査にはっきりと表れた「購入者の後悔」を見ると、どうやら有権者は、自分が何を望んでいるかを慎重に考えるべきだったようだ。
欧・米の“ダブルスタンダード”
ハルバート・ウルフ | 2022年04月05日
現在、ウクライナ戦争の賛否の理由を論じたり、あるいはこの戦争の惨状を歴史的な論拠で説明するために、歴史になぞらえたアナロジーが非常によく用いられている。
最良の時代、最悪の時代
ジョセフ・カミレリ | 2022年04月02日
あらゆる側面から重大な問題が私たちに押し寄せている。ある日は新型コロナウィルス感染症、次の日はウクライナ危機、その翌日は気候変動の惨状、そして人種差別の様々な醜い顔...。数え上げればきりがない。これらは、単につながりのない苦悩なのか、それとももっと深刻な病の症状なのだろうか。私たちはどのようにこれらの状況を理解すれば良いのだろうか。政治的駆け引きやプロパガンダ、ありきたりの決まり文句を超えることはできるだろうか。このようなことについて、どのように他者とコミュニケーションをとればよいのだろうか。どのように対応すればよいのだろうか。
「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。