グローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

禁止の力:核兵器活動を非合法化

ジョリーン・プレトリウス  |  2020年11月24日

2021年1月に発効する核兵器禁止条約(TPNW)は、多くの活動を非合法化することにより核兵器を禁止するものである。これには、核兵器の保有、開発、実験、貯蔵、移譲、使用、使用の威嚇、奨励、配備などがある。なぜ核兵器の禁止が、核兵器に対する人々の考え方に心理的転換をもたらす歴史上重要な転換点であるかを理解するためには、何かを非合法化することが意味するものを理解する必要がある。

TPNWはNPTと矛盾するか、あるいは弱体化させるのか?

タリク・ラウフ  |  2020年11月22日

核兵器禁止条約(TPNW)は、必ずしも、条約を支持する非核兵器保有国(NNWS)と核兵器保有国の大半および米国の核の傘に守られた米同盟国との間に争いをもたらす種となっているわけではない。TPNWに反対する人々は、TPNWに関する多くの懸念や欠点を指摘している。この短い論稿は、そのいくつかに答えるものである。

核実験禁止条約の次期監督者選出に寄せて

ラメッシュ・タクール  |  2020年11月19日

世界的パンデミックの悪夢と核兵器管理の支柱崩壊のただなかで、反核運動の天空に今なお明るく輝く数少ない星の一つのリーダーが、11月25~27日にウィーンで選出されることになっている(訳者注=パンデミックのため、2021年以降に延期された)。

核兵器禁止:長い夜を抜けて

ジョセフ・カミレリ  |  2020年11月17日

数週間前にホンジュラスが50番目の批准国となり(2020年10月24日批准)、核兵器禁止条約がまもなく発効する運びとなったことは、重大な出来事である。条約は、1個の核弾頭も削減しないが、核兵器が倫理的に許されず、国際法に反するという原則を強化するものである。

世界の力を結集し核兵器禁止条約を支援

ラメッシュ・タクール  |  2020年11月08日

10月24日、広島と長崎に原爆が投下されてから75年を経て、ホンジュラスが核兵器禁止条約(TPNW)の50番目の批准国となった。条約は(2021年)1月22日に発効する。

遠回しにカナダが核兵器禁止条約への反対を撤回

ダグラス・ロウチ  |  2020年11月05日

遠回しな形で、カナダ政府は核兵器禁止条約への反対を撤回した。現在は、条約の根拠を「認識する」としている。同条約は、2021年1月22日に発効する。 50カ国が批准した新たな条約を、トランプ政権は公然と非難し、また、NATOも拒絶した。カナダは、11月3日に予想通りジョー・バイデンが大統領に選出された場合、米国はより協調的な多国間の共同作業に復帰し、NATOは核兵器保有に反対する世界的規範の高まりを徐々に認識すると踏んでいる。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。