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最新の政策提言とレポート
Peace and Security in Northeast Asia
朝鮮半島における平和の構築――休戦協定から恒久的平和協定への転換 2019東京会議報告
リポート No.32 - 2019年02月11日
2019年2月、戸田記念国際平和研究所は、六者会合の参加国のうち5カ国から代表者を招いた国際会議を開催した。2018年に国際関係の改善が見られたことを受け、朝鮮半島の非核化の実現、朝鮮戦争の正式な終戦宣言への見通し、休戦協定の恒久的な和平合意への転換の可能性という三つの重要な問題が話し合われた。
Peace and Security in Northeast Asia
朝鮮半島非核化の見通し:核なき未来に向けた過去からの教訓
政策提言 No.31 - 2019年02月01日
金正恩(キム・ジョンウン)委員長とトランプ大統領の間でより友好的なやりとりが交わされるようになったことで、北朝鮮の核兵器開発計画の阻止、凍結、中止に取り組む新たな機会が開かれた。交渉を成功させるためには、核問題だけでなく、安全保障に関する懸念と経済協力も含めた段階的行動計画に基づいて進めることが不可欠である。成功するか否かはあらゆる関係国・地域の政治的善意にかかっている。
Social Media, Technology and Peacebuilding
自動化の時代における市民社会:人工知能、機械学習およびボットの恩恵とリスク
政策提言 No.26 - 2018年11月05日
自動化の時代が到来し、ロボット、チャットボット、人工知能、機械学習、対話型インターフェース、サイボーグなどのスマート機器を含むさまざまな技術が使われるようになった。これらの技術はますます組織と人間の間のインターフェースになりつつある。人工知能(AI)は自動化を通じて人間性を奪い、破壊する恐れがあるとの見方がある一方で、AIの拡大により市民社会組織がその活動を増強して、ステークホルダーにより良いサービスを提供し、社会変化に伴う重大な問題を解決するのにAIが役立つだろうという楽観的な見方もある。 AIの恩恵を受けるには、設計と実装の段階で人間中心の姿勢を取り入れ、イノベーションやデータユニットを超えて事業全体にまで適用範囲を拡大し、想定外の壊滅的な結果を回避できるよう最高レベルの倫理基準を維持することが求められる
Social Media, Technology and Peacebuilding
ソーシャルメディアが社会財・政治財に与える影響:平和構築の視点から
政策提言 No.22 - 2018年10月19日
ソーシャルメディアに関する本政策提言は、ソーシャルメディアの経済的・心理的な訴求効果について一般市民の理解力を構築し、ソーシャルメディアに関わる機会と課題を把握し、その課題の解決策への議論を促そうとするものである。現在、市民社会であれ政府であれ、ソーシャルメディアがどのように機能しているかを理解している人はほんのわずかしかいない。技術の専門家や投資家を志向したソーシャルメディア・プラットフォームでは、ソーシャルメディアのさまざまな機能がもたらす機会と課題への対処はできない。むしろ、政府と企業と市民社会が協力して、拡大し続けるソーシャルメディア上の倫理危機とその影響に対処する方法を見いだす必要がある。
気候変動がもたらすグローバル安全保障上の課題
政策提言 No.18 - 2018年08月31日
近年、干ばつ、熱波や山火事、欧州難民危機、アラブの春の暴動といった“極端”な事象を気候変動に結び付ける動きがある。気象事象は、人々の健康、生活、食料安全保障など、人間の安全保障のさまざまな重要な面に直接的な影響を及ぼし得る。しかし、気候変動は平和や社会の安定を直接脅かす脅威ともなっているだろうか。本稿は、より包括的な気候安全保障の議論に関する三つの側面について論述するもので、武力紛争が気候変動に対する脆弱性にどう影響するかという逆の因果関係についても簡単に考察する。