政策提言

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最新の政策提言とレポート

Cooperative Security, Arms Control and Disarmament

EUの安全保障・防衛政策: ビッグパワーゲームの中で懸命に役割を模索

政策提言  No.88 - 2020年09月01日

EU内には、地政学的パワーゲームにおいて自らの役割を見いだすべきだという緊急の要請がある。グローバルプレイヤーとなるためには、EUは今行動しなければならない。ドイツの平和研究所が共同で発行する平和報告書は、2020年のパンデミックを「ヨーロッパにとって最後のチャンス」と呼んでいる。

Cooperative Security, Arms Control and Disarmament

軍備管理と世界秩序

政策提言  No.87 - 2020年08月25日

世界は流動的な状態にあり、協調行動の選択肢はほとんどない。軍事分野では、各国は冷戦時代さながらの旧式で一方的な安全保障政策に立ち戻っている。しかし、一つの、何よりも重要な共通の関心事が存在する。核戦争の回避である。そのためには安定化措置がきわめて重要である。予測不能な未来を前に大国同士が覇権と影響力を争うような激動の世界において、協調的安全保障政策、軍備管理、軍備縮小が進むとすれば、その先行きはどのようなものになるのだろうか?

Contemporary Peace Research and Practice

国家安全保障体制の再点検: 台湾、韓国、日本のCOVID-19対応比較

政策提言  No.81 - 2020年06月30日

COVID-19は、国家安全保障に対する非伝統的脅威を象徴している。COVID-19の大流行は、経済の停滞、資産の喪失、人々の移動の自由に対する制限等をもたらした。注目すべき点は、ウイルスにとって国境は無意味であるにもかかわらず、各国がそれぞれ個別にコロナ禍への取り組みを行っていることである。そのため、コロナ禍への対策には、国によって違いが見られる。

核兵器が爆発したら、集中治療病床が何床必要か?

政策提言  No.75 - 2020年05月21日

2019年の暮れ、中国・武漢で新型コロナウイルスが出現した。中国の封じ込め努力もむなしく、やがてウイルスは世界中に広がった。各国は、最悪のシナリオが現実になれば、医療崩壊が起こる恐れがあることに気付いた。

Contemporary Peace Research and Practice

コロナ禍に立ち向かう:危険と機会

所長声明  No.71 - 2020年04月28日

新型コロナウイルスは今や地球全体に蔓延し、数十億の人々と多くの国々が「封鎖」と「自主隔離」に追い込まれている。だれもが身体的、社会的距離を取ること(ソーシャル・ディスタンシング)を実践している。ウイルスはあらゆるところで医療制度を圧迫し、多くの国が不意打ちを受け、ウイルスがもたらす過酷な運命と対峙する準備が未だ整ってはいない。国家経済も統合化が進んだ世界経済も急激に悪化している。政治体制、社会の回復力、政権の施策に対する恭順のすべてがコロナ禍による試練を受けている。2020年は人類史における変革の瞬間になろうとしている。この難題との取り組みが最終的にもたらすのは、革新的かつ根本的な制度変革もしくは現状の再肯定のいずれかであるが、後者はすでに、このパンデミックおよび増大する経済・政治・社会・環境的機能不全への対応能力の欠如を証明してしまっている。