北東アジアの平和と安全保障に関するグローバル・アウトルック

「グローバル・アウトルック」では、専門家が難解な現代の課題について意見を発信しています。

北東アジアの平和と安全保障に関するグローバル・アウトルック

韓国にとって核武装は「ルーズ・ルーズ・ルーズ」

文正仁(ムン・ジョンイン)  |  2023年03月03日

核兵器獲得を目指す道は、韓国の存続を危うくし、その繁栄を危機にさらし、国際社会における威信を損なう恐れがある。

朝鮮半島の平和のためにバランスの取れたリーダーシップが必要

文正仁(ムン・ジョンイン)  |  2023年02月08日

強固な国家安全保障と戦争をする意思があっても、平和を保証するには十分でない。2023年に入り、韓国は国家安全保障と経済の分野で一度に二つの危機の到来に直面している。

韓国は危機安定性を真剣に考える時だ

文正仁(ムン・ジョンイン)  |  2022年11月30日

危機安定性は抑止力に劣らず重要であり、戦争に勝つことと同じほど、戦争を防ぐことに注力すべきである。 韓国および米国と北朝鮮の対立関係は日々硬直化しており、いずれの側も出口を見つけられない状況となっている。

米国との経済安全保障同盟は韓国にとって最善の利益か?

文正仁(ムン・ジョンイン)  |  2022年11月07日

軍事同盟と価値同盟については、韓国では過去にも保守政権が提唱したことがあるが、経済安全保障同盟はかなり目新しい概念である。しかし、われわれは、点滅する赤信号に警戒するべきである。

北朝鮮の核:抑止と認知を超えて

文正仁(ムン・ジョンイン)  |  2022年09月30日

ある専門家が評したように、北朝鮮に関する進展は、我々が北朝鮮の視点で物事を見てはじめて分かる。朝鮮半島情勢は危うさを増している。北朝鮮のリーダー金正恩(キム・ジョンウン)は、9月8日の最高人民会議における演説で核政策について詳しく定める法律の成立を宣言した際、同法を「注目すべき出来事」であり「歴史的大義」であると説明した。

長崎は核攻撃を経験した最後の地となるか?

文正仁(ムン・ジョンイン)  |  2022年08月25日

1945年8月9日午前11時2分、米軍のB-29スーパーフォートレスが長崎の中心地上空に「ファットマン」を放った。21キロトンの原子爆弾による爆風と衝撃波が市街地を破壊し、民間人約74,000人を殺害した。犠牲者には推定1万人とされる朝鮮人も含まれていた。

「グローバル・アウトルック」に掲載された論説は著者の視点や意見にもとづき執筆されており、戸田記念国際平和研究所としての方針や立場を必ずしも反映しているわけではありません。