政策提言

気候変動と紛争に関する政策提言

Climate Change and Conflict

オセアニアの気候変動、人口移動と移転  パート2:起点、目的地、コミュニティーの移転

Policy Brief  No.132 - July, 2022

本稿は、太平洋島嶼国・地域(PICT)における気候変動と人口移動(および不移動)の問題に関する2回目の政策提言である(政策提言No. 131も参照)。本政策提言は、気候変動に伴う移動について、既存および将来そうなり得る起点と目的地の検証から始まり、次に不移動の問題を考察し、コミュニティーの移転計画と実施において取り組む必要のあるジェンダーの問題に注意を喚起する。

Climate Change and Conflict

オセアニアの気候変動、人口移動と移転 パート1:背景と概念

Policy Brief  No.131 - July, 2022

本政策提言は、太平洋島嶼国・地域(PICT)に焦点を当て、気候変動と人間の移動について考察する。環境に影響される移住の種類を概説し、気候変動と移動に関する様々な「理論」を論じた後、PICTにおける移動に関連する土地の重要性を検討し、気候変動による移動の事例を検証する。

Climate Change and Conflict

気候変動による南太平洋の「安全保障」脅威への対応プロセスを探る

Policy Brief  No.121 - January, 2022

本政策提言では、太平洋に安全保障上の懸念をもたらす主要な気候変動関連のトリガーポイントについて説明する。そのうえで、気候変動がもたらす脅威とそれらに取り組む機会について検討し、そのための上位政治機関を創設する手段として、東南アジア諸国連合(ASEAN)と太平洋小島嶼開発途上国(PSIDS)との間で新たな協力体制を構築する選択肢を探る。

Climate Change and Conflict

ディアスポラが導く対話:気候変動が太平洋環礁国の文化的アイデンティティー、主権にもたらす課題

Summary Report  No.116 - October, 2021

本政策提言は、クイーンズランド太平洋諸島評議会が「地球の友オーストラリア」と協力して、2020年と2021年に開催した2回のオンラインフォーラムと1回の会議で話し合われた主要テーマを統合し、要約したものである。その目的は、気候変動が太平洋環礁国の主権と文化的アイデンティティーにもたらす課題への取り組みについてさらなる対話を促すことである。

Climate Change and Conflict

協働、紛争、移動:ソマリランドにおける気候変動への現地の対応

Policy Brief  No.108 - May, 2021

ソマリアで実施したわれわれのベースライン調査は、気候変動への適応や気候と安全保障の結びつきに焦点を当てた調査を補足するものである。この調査には、三つの役割がある。第1に、ソマリランドの人々が気候変動をどのように経験しているか、その影響にどのように挑み、対処しているかについてインタビュー調査を行い、そこから得た知見を共有する。第2に、気候変動、紛争、協働、移動が交わる領域で問題となっている複雑性への注意を喚起し、限られた安全保障課題の枠を超えて考える基礎として、詳細な研究課題に取り組むことを奨励する。そして第3に、当初の調査結果に基づく一連の提案を示すことである。