専門分野:気候変動と紛争
スワティ・ビーラバリは、ジェネラル・レジリエンス・ソリューションズ(General Resilience Solutions)の代表であり、戸田平和研究所の国際研究諮問委員を務めている。気候変動、安全保障、組織・制度的レジリエンスの接点における20年以上の経験を活かし研究活動への助言を行っている。直近では、米国ホワイトハウス国家安全保障会議の「気候安全保障・適応ディレクター」を務め、米国の国家安全保障計画および戦略に気候レジリエンスを組み込むための省庁間取り組みを主導した。
彼女の経歴は、米国のアフリカ軍司令部、陸軍工兵隊、国際開発庁(USAID)での上級職を務め、気候リスクが紛争の力学、脆弱な統治、軍事ロジスティクスとどのように結びつくかついて独自の視点を持つ。これまでに6大陸80カ国以上で活動し、政府、軍、国際機関に対して適応能力と運用上のレジリエンス構築についてアドバイスしてきた。
実務と並行して、スワティはワーヘニンゲン大学(オランダ)の博士課程でグローバルな安全保障機関が気候変動にどのように適応するかについて研究している。理論と実践を橋渡しする彼女の研究は、実行可能かつ拡張性のあるレジリエンスの枠組み構築を推進している。複雑な気候・安全保障リスクを、政府や国際政策の最上位レベルでの意思決定に反映しうる戦略へと変換する能力で広く認められている。