政策提言

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最新の政策提言とレポート

中国、インド、パキスタンを固く縛る核の鎖

政策提言  No.91 - 2020年09月14日

中国-インド-パキスタンの戦略的トライアングルを取り巻く戦略地政学的環境は、三つの核武装国が互いに国境を接し、重大な領土問題を抱え、1947年から戦争を繰り返しているという点で、冷戦時代にも類を見ないものである。増大するリスクは、インド太平洋地域において目的にかなった核規制体制を早急に制度化する必要があることを示している。この政策提言では、北大西洋地域のオープンスカイズ条約や海上事故防止条約をアジア太平洋地域に適した形で導入し、逆方向で中国とインドから核兵器の先行不使用政策を九つの核武装国すべてに広めることの利点を検討する。

Cooperative Security, Arms Control and Disarmament

南アジアの戦略的安定性実現の複雑さ:インドの視点

政策提言  No.90 - 2020年09月09日

本稿では、戦略的安定性の実現を複雑にする南アジア固有の特徴のいくつかを明らかにし、課題の克服に向けたいくつかの対策案を提示する。

テクノロジー、軍備管理および世界秩序:根本的な変化が必要だ

政策提言  No.89 - 2020年09月04日

われわれの世界は、サイバー戦争、自律型兵器システム、人工知能の広範な軍事利用、遺伝学および人間の心身の改造の分野における新たな可能性、ならびに、破壊のテクノロジーへのより広範なアクセスを特徴とする、根本的な軍事技術革命の瀬戸際にある。

Cooperative Security, Arms Control and Disarmament

EUの安全保障・防衛政策: ビッグパワーゲームの中で懸命に役割を模索

政策提言  No.88 - 2020年09月01日

EU内には、地政学的パワーゲームにおいて自らの役割を見いだすべきだという緊急の要請がある。グローバルプレイヤーとなるためには、EUは今行動しなければならない。ドイツの平和研究所が共同で発行する平和報告書は、2020年のパンデミックを「ヨーロッパにとって最後のチャンス」と呼んでいる。

Cooperative Security, Arms Control and Disarmament

軍備管理と世界秩序

政策提言  No.87 - 2020年08月25日

世界は流動的な状態にあり、協調行動の選択肢はほとんどない。軍事分野では、各国は冷戦時代さながらの旧式で一方的な安全保障政策に立ち戻っている。しかし、一つの、何よりも重要な共通の関心事が存在する。核戦争の回避である。そのためには安定化措置がきわめて重要である。予測不能な未来を前に大国同士が覇権と影響力を争うような激動の世界において、協調的安全保障政策、軍備管理、軍備縮小が進むとすれば、その先行きはどのようなものになるのだろうか?