ニュージーランドの移民政策は太平洋の気候移民を受け入れるために「作られて」いるか?
2024年09月04日 - ニュース
気候変動の影響から逃れ、アオテアロアへの移住を望む太平洋諸島の人々は、現在、ビザ申請のために1,385ドルを支払い、健康診断に合格し、45歳未満で、仕事が内定していなければならない。 その上、抽選で当選するという幸運にも恵まれる必要がある。 国際NGOワールド・ビジョンのアドボカシー兼研究顧問のオリビア・イェーツ博士は、アオテアロアの現在の移民政策は、“気候関連の理由による移住”をする人々にとって適切ではない、と述べる。 ワールド・ビジョンでの研究を通して、イェーツ博士は、ニュージーランドは「権利に基づいた」気候移住のための公的なビザ取得経路が必要だと考えている。 ニュースの全文はこちら( RNZ International)から。 Image: hao hsiang chen/shutterstock.com
バヌアツ、国連の深海採掘に関する重要会議で海洋保護を訴える
2024年08月01日 - ニュース
南太平洋の島嶼国家・バヌアツは、海底採掘に関する国際的な規制の策定を行う国連組織である国際海底機構(International Seabed Authority)(事務局:ジャマイカ・キングストン)が取り組む主要議題に海洋環境保護を据えるべきだと主張する国々の中で、主導的な役割を担っている。 今週開催される国際海底機構の総会では、採掘に設定される環境制約に大きな影響を与えると見られる次期事務局長の選出など、多数の議題が話し合われる予定。 ニュースの全文はこちら(RNZ International/Pacific)から。 Image: T Schneider/shutterstock.com'
訃報 チャイワット・サーシャ=アナンド教授 逝去
2024年07月08日 - ニュース
戸田記念国際平和研究所長 ケビン・P・クレメンツ 2024年6月27日、チャイワット・サーシャ=アナンド氏が、がんのため逝去された。69歳でした。彼は優しく思いやりのある、素晴らしい人間でした。仏教徒が大半を占めるタイでは珍しいイスラム教徒だった。彼のその宗教的アイデンティティーが、いかにしてあらゆる差異を非暴力的に解決できるか、という生涯にわたる関心を彼に与えたことは疑いがないでしょう。しかし、抑圧的な支配に対して非暴力で抵抗する方法を理解したいという情熱を彼に持たせたのは、1970年代に起きたタイの軍事独裁政権に対する運動だったといえます。 彼は「私は、暴力というものは克服できる問題だと信じている。私は対立があることは普通のことであり自然だと考えており、それを根絶することを目指してはいない。しかし『暴力』は普通ではない。そして対立の解決に暴力を使う必要はない。平和的手段による別の方法があるはずだ」と述べていました。 チャイワット氏は、タイの国防軍や社会問題に関する研究と活動を行う「タイ平和情報センター」の所長やタイの戦略的非暴力委員会議長も務めました。彼は、イスラムの平和構築の伝統を理解することに力を傾け、一生を非暴力論とその活動に捧げたのです。さらに彼は数年にわたり国際平和研究学会(IPRA)の非暴力委員会を率い、私が事務局長を務めていたアジア太平洋平和研究学会(APPRA)ではメンバーとして積極的に活動をしました。 彼は2012年にエルヒブリ平和教育賞を受賞しています。2003年にはタイ南部で起きた暴力問題の解決のための国民和解委員会委員に任命され、暴力軽減の方途に関する最終報告書をタイ政府に提出しました。彼は非暴力の実践者であるだけでなく、優れた学者でした。彼の重要な著作の一つには「The Promise of Reconciliation? Examining Violent and Nonviolent Effects on Asian Conflicts(和解の兆候か?アジアの紛争に見る暴力および非暴力の影響を分析する-邦題仮訳)」(Transaction Publishers, 2016)があります。 これらの全ての業績にもまして、チャイワット氏は自己の可能性を存分に発揮した卓越した人物でありました。彼は非暴力を生き方として体現していた。彼の死は、彼と共に働く幸運を得たすべての人々から悼まれることでありましょう。 彼は戸田記念国際平和研究所の上級研究員として尊敬を集めていましたが、病により退くこととなりました。しかし彼はこの病に自らが束縛されることを許さず、平和への仕事を最後まで続けました。戸田平和研究所は、彼のパートナーであるスワンナ・サーシャ=アナンド博士に深く哀悼の意を表します。 APPRA、IPRA、ハワイのグローバル不殺生センターでチャイワット氏と共に働いたすべての人にも心からお悔やみを申し上げます。彼は、人生を懸命に生き切ることにおいて私たちの素晴らしい模範となりました。マレーシアのアンワル・イブラヒム首相による「私はこの並外れた魂に別れを告げても、彼が残した遺産に私は慰めを見いだす。彼の記憶が、我々が平和の道を歩き、困難に直面しても理解を求め、また調和と尊敬が支配する世界の構築に向けて、永遠に勇気づけられることを願う」との弔辞は、彼がどれほど高く評価されていたかを示しています。親愛なる友人の冥福を祈ります。非暴力の世界、非暴力のタイを目指した彼の素晴らしい仕事を続けていくことで、彼の生涯を讃えたい。
訃報 創立者・池田大作先生 逝去
2023年11月21日 - ニュース
戸田記念国際平和研究所の創立者である池田大作先生が2023年11月15日、逝去された。95歳だった。池田先生は、平和・文化・教育を推進する在家仏教団体の創価学会インタナショナル(SGI)を設立し会長を長年務め、192か国・地域に1,200万人の会員を擁するまでに発展させた。 池田会長は50カ国以上を歴訪し各界リーダーと平和・文化促進へ対話を進めた。中国の周恩来首相、ソ連のゴルバチョフ大統領ら首脳とも語らいを続けた。冷戦のさなかにもモスクワと北京を訪れ、1972年の日中国交正常化への道を開いた。 こうした経験が、傾聴と対話による変革の力への強い信念を生み、師匠である戸田城聖先生を顕彰し戸田記念国際平和研究所を設立した。戸田先生は、1957年に5万人の青年を前に歴史的な「原水爆禁止宣言」を発表し、核兵器の断固廃絶を訴えた。 池田会長は多くの書籍も執筆し、英国の歴史家アーノルド・トインビー、ジョセフ・ロートブラット、エリース・ボールディングなど数多くの識者と行った対談に基づく書籍も出版している。 戸田記念国際平和研究所一同は、創立者・池田大作先生の恒久平和への構想実現のため、さらなる努力を続けてまいります。ここに謹んで哀悼の意を表します。
NPT再検討会議に寄せて 池田SGI会長が緊急提案
2022年07月29日 - ニュース
核軍縮等を議論する核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議が、2022年8月1日(現地時間)からアメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれる。ウクライナの情勢をはじめ国際社会の緊張が高まる中、核兵器使用のリスクはかつてないほど増大しており、核兵器保有国も参加する同会議で、核兵器の使用と核戦争のリスク回避へ道筋をどうつけるかが焦点となっている。 2022年7月26日、戸田記念国際平和研究所の創立者であるSGI(創価学会インタナショナル)の池田大作会長は、同会議に寄せて核兵器を巡る危機の克服へ「核兵器の先制不使用」の誓約などを求める緊急提案を発表した。 緊急提案の全文はこちらから Image: Romolo Tavani/ Shutterstock

