キャロル・ファルボトコ

キャロル・ファボトコは、戸田記念国際平和研究所の「気候変動と紛争」プログラムの中の「太平洋における気候変動」を担当する主任研究員である。文化地理学者であり、気候が変化しつつある太平洋地域の場所、移動性、文化に関する研究を行っている。現在はグリフィス大学社会文化研究センターのオーストラリア研究会議未来フェローとして、太平洋地域における地球規模の課題に対する先住民の解決策を研究する4年間のプロジェクトを主導している。グリフィス大学以前にはオーストラリア政府の研究機関であるオーストラリア連邦科学産業研究機構（CSIRO）に勤務しており、タスマニア大学で博士号を取得した。キャロルの研究は、経験的現象として、また政治的・政策的言説としての気候移動性と非移動性に焦点を当てている。彼女は太平洋地域のコミュニティーと共同で、先住民の知識体系と文化的な慣習に基づいた知識の共同生産に取り組んでいる。また、知識、メディア、ガバナンスにおける気候移動の批判的言説分析を、地域、国家、国際レベルで行っている。