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ソーシャルメディア、テクノロジーと平和構築

分極化の状況における新しい公共熟議技術の活用

2025年11月21日 - 23日

スペイン・バルセロナ

分極化の状況における新しい公共熟議技術の活用

2025年11月20日~23日

スペイン・バルセロナ

 戸田記念国際平和研究所は、11月20日から23日まで(現地時間)、スペイン・バルセロナ市内で熟議テクノロジーの活用に関する国際ワークショップを開催しました。これは、リサ・シャーク上級研究員が担当する「ソーシャルメディアと平和構築」研究プログラムの一環として、「テクノロジーを賢く生かす熟議対話のデザイン」とのテーマでNGO「ビルドアップ」と共催し行われました。 これには、世界各地から情報技術やAIの専門家、国際・行政機関の関係者、平和運動家など幅広い分野の識者らが集い、市民社会が分極化した状況下での平和構築・対話・運動・ガバナンス支援活動において、熟議技術の活用を改善・推進・拡大するための公開ハンドブックの共同執筆及びLLM(学習モジュール)の開発に取り組みました。

 熟議テクノロジーとは、非常に大きな規模で人々が意見を交わし、政策アイデアを出し、両極化した意見の間で共通点を見いだす誘因を提供し、幅広いコンセンサスを得たアイデアを統合化しランク付けすることを可能にする技術です。その熟議技術は現在、政策課題に関する公的議論を支援するデジタルツールを提供し、市民の参加と集合知の重要性を高めています。喫緊の政策課題に対する市民参加を支援するこうしたプラットフォームは、約200種類存在します。しかしながら、政府や市民社会によるこれらの新たなプラットフォーム、特に熟議技術の採用率は低い状況です。これらのプラットフォームを活用するには、1)熟議プロセスの設計と活用促進、2)プロセスの各要素に応じたプラットフォームの選択、といった社会技術的専門知識が求められます。ツールに対する認知度や理解度の不足が、組織による適切なツールの選択や熟議プロセスの設計を困難にしています。

 今回のワークショップでは、以下の学習目標が設定されました。

  • 熟議プロセスの設計におけるベストプラクティスを特定する
  • 対立が深刻化した状況下でのプロセス設計の変化を把握する
  • 熟議型技術の設計上の特徴と、熟議プロセスへの多様な貢献を認識する
  • 熟議プロセスの各段階に適した技術ツールを選択する

 

Image: Generated by Midjourney AI