日韓関係の未来を思考するラウンドテーブル
世宗研究所・戸田記念国際平和研究所共催ワークショップ
2023年11月12日~13日
東京
戸田記念国際平和研究所と韓国の世宗研究所は、2021年より日韓両国の主要なオピニオンリーダー(国会議員、政策立案者、学者、ジャーナリスト)が一堂に会し、日韓両国間の対立関係の根本原因を理解し克服することを目的に対話型の問題解決ワークショップを共同で行っています。このプログラムは、より高いレベルの信頼、協力の条件を確立するために、何が必要かを探るために企画されたものです。
北東アジアの地政学的状況が変化するにつれ、強固な日韓関係の戦略的必要性は増しています。特に、台頭する中国と予測不可能な北朝鮮の好戦性に直面する今、日韓間の歴史的な緊張は国益を損なうだけでなく、より広範な地域の安定と安全保障を危うくするものです。
2023年11月12日から13日にかけて東京で実施された第3回ワークショップは、歴史的な小渕・金日韓共同宣言の25周年と重なりました。昨今の地政学的緊張の中、この画期的な宣言は外交と和解の力を証明しています。
今回の会議では、以下のテーマで率直かつオープンな議論が行われました:
セッション1:日韓関係の現状を診断:主な改善点と問題点
最近の岸田首相・尹大統領による関係改善の検証
セッション2:歴史的な1998年の小渕・金日韓共同宣言から何を学べるのか。
日韓共同宣言が目指したものは。
その目的の実現に課題となっているものは何か。
セッション3:未来志向の日韓関係を思考する
二国間関係の強化に必要な次のステップは何か。
尹政権が歴史的不公正をめぐる紛争を解決し、植民地支配下の強制労働に対する補償を行うという計画を打ち出したことで、日韓関係には急速な改善が見えているのも事実です。両国の国民はこの動きをどう見ているか、真に満足するものとなっているか。会議では、両国の学者や主要メディアの代表者らが、両国民の信頼関係を再構築し、地域の平和を強固なものにするためにはどのような努力が必要か、忌憚のない議論を交わしました。