世宗研究所・戸田記念国際平和研究所ワークショップ
「日韓関係の未来を思考するラウンドテーブル」
２０２２年１１月１８日～１９日
東京
戸田記念国際平和研究所と韓国の世宗研究所は、２０２２年１１月１８～１９日に東京において対話型の問題解決ワークショップを開催しました。ここでは日韓の対立関係の根本原因は何か、より高いレベルでの信頼・信用・協力を築くためにできることは何かなどを巡り、日韓問題の主要な専門家に加え、両国の与野党国会議員やジャーナリストらが率直で胸襟を開いた議論を交わしました。
日韓関係は、長年議論となっている問題が表面化することで近年では最も悪い状況となっています。その問題の一つが、日本企業に対する戦時中の朝鮮人労働者への賠償を命じた韓国最高裁判決と「慰安婦」問題です。どちらも戦時中の日本に対して強制労働を強いられた問題です。
信頼関係の欠如は、その多くが未解決の歴史問題や過去の記憶から生じていますが、韓国の国力向上により日韓の対称化が進み戦略的ライバル関係が高まったことと相俟って、歴史の記憶の相違が競争的ナショナリズムを煽り、この地域の緊張を高める強い力となっているといえます。
しかし、２国間の信頼関係の欠如という現実がある一方で、韓国と日本は北東アジアの安全保障や経済分野における協力の強化、パンデミック危機への対応など、共に取り組むべき多くの課題を抱えているのも事実です。両国の影響力のある指導者が一堂に会したワークショップでは、互いの見解への理解、相違の克服とともに、未来志向で協力可能な分野や将来の望ましい２国間関係のビジョンについて議論した重要な機会となりました。
会議報告は以下からご覧いただけます。