戸田記念国際平和研究所は2018年4月26日、ケント大学(英国)のネオフィトス・ロイジデス教授を講師に迎え、「21世紀に再興する国家主義と民族主義――その行方」と題するセミナーを都内の同研究所で開催しました。
ロイジデス教授は、難民や避難民といった脆弱なグループに対して民族主義の復活がどのような役割や影響があるかを強調しつつ、その復活を示す証拠とそうではない証拠の両方を提示しました。また発表は、コンセンサスによらない民主主義国家と民族主義を結ぶメカニズムに注目しつつ、多数決選挙制度を伴った民族主義の復活について検討しました。教授は、こうしたことは、世界のある国や地域とりわけ中東の国や地域において今日的な意味を持っていることを示しました。教授は民族主義の最も破壊的な発現を軽減するための過去および現代における対処法に焦点を当て、発表を結びました。
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