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ソーシャルメディア、テクノロジーと平和構築

非暴力的行動と紛争転換:
新時代の共同行動

2017年07月24日 - 25日

エアリーハウス・カンファレンスセンター(ワシントンDC郊外)

戸田記念国際平和研究所は、これまでの研究プロジェクトを基にした、今後3年間の行動計画を策定するため、非暴力的行動と紛争転換に関する活動家、戦略家、理論家からなるワーキンググループを招集しました。この行動計画は、戸田平和研究所が取り組む非暴力的な社会運動と紛争転換プロセスの強化・向上にも寄与します。また他の機関と協力し、委託研究、政策提言、行動プログラムの策定を行う予定です。このワーキンググループは特に、不正や権威主義に抵抗する非暴力的運動と、経済・社会・政治的な問題に対して対話や交渉による解決策に取り組む平和構築の実践者や学者の行動との間に存在する概念上および実践上のギャップを埋めることを目指しています。戸田平和研究所は、深刻な社会的・政治的分断、世界的なポピュリズム、「民主的に選出された」権威主義体制、および民主的プロセスに対する権威主義的な挑戦に対処するうえで、こうした関連分野がどのように協力できるのかに関心を持っています。

ワーキンググループは、2017年7月24~25日にワシントンDC郊外のエアリーハウス・カンファレンスセンターで会議を開き、次の二つの重要な問題に焦点を当てました。

  • 非暴力的行動と紛争転換プロセスが相互によりよく補完し合ううえで役立つのはどのような研究または会合か。
  • 地域社会、メディア、企業、政府のすべてが抑圧に重要な役割を果たす状況において、非暴力的行動と紛争転換プロセスの間にあるどのような相乗効果が、「民主的に選出された」権威主義的な政府と民主主義の後退に対処することができるか。

またワーキンググループは、様々な政策上のジレンマや「邪悪な問題」を特定しました。これらの課題は、社会運動の指導者や活動家が平和構築者や紛争変換の専門家と協力して行う活動の支援を目的とした、委託研究、政策提言、問題解決型ワークショップによって対処することが可能かもしれません。

会議では、特定した研究と実践のギャップの優先順位づけを行いました。これは、一般的な重要性という観点のみではなく、戸田平和研究所がこれらの問題に取り組むことが妥当または適切であるかという点も考慮して行われました。会議報告書には、戸田平和研究所に対する主要な提言が述べられており、また他の機関が取り組む可能性があるその他の研究と実践のギャップについてもまとめらています。

戸田平和研究所はこれらの提言を受け、今後数か月間で、新たな3年間においてどのような研究に焦点を当てるべきかの選択を行います。